症例報告

症例報告

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レッグペルテス(大腿骨骨頭壊死症)

2018.07.28
◆トイ・プードル 1歳 去勢オス
◆稟告 左後肢の間欠的跛行

◆検査所見
X線検査にて大腿骨頭部の形態を診て診断する



◆病態生理
骨端線の閉鎖していない若齢犬に好発する疾患
血行障害により骨の成長維持が出来なくなり骨壊死に陥る
生後3~ 13 カ月齢で発症
不可逆的に進行し、痛みのため筋萎縮さらには筋拘縮に陥る


◆治療
写真の様に 痛みの原因となる壊死した骨頭を切除することにより概ねの運動機能を回復できる



◆経過
術後2年以上経ちますが、跛行は認めず、ジャンプなども出来ます。
症例によっては、間欠的跛行が残ることもあります。
また、術前の筋萎縮が重度の場合は改善まで時間がかかることもあり、
診断後は可能な限り早期の手術が望まれる疾患です。