症例報告

症例報告

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小型犬の前十字靭帯断裂

2020.10.03
◆トイプードル 10才 避妊雌
◆稟告 急性発症の左後肢挙上

◆検査所見
X線検査および触診にて引き出し兆候(ドローワーサイン)を確認

前十字靭帯が断裂すると体重をかける度に、上写真の様に脛骨は頭側に変位します。
TPLO術は、前十字靭帯の起始部である脛骨近位端の角度を変えて水平にする事により、歩行時にかかる体重を受止め、正常な歩行を可能にします。

◆手術
脛骨高平部水平化骨切術/TPLO
犬の前十字靭帯断裂は全犬種・全年齢に起こり得ます。
以前は小型犬に特化した骨プレートが少なく苦労しましたが、近年は改良が進み
5㎏未満の犬ではFIXIN社製のプレートを使う事が多いです。

術後3か月、骨癒合を認めドローワーサインは消失しています。

◆経過
しっかり負重して、運動機能は正常化しました。