2021.06.05
◆ミニチュア・ダックスフンド 15歳2カ月 去勢オス 6.62㎏
◆稟告 急性の起立不能・歩行不能
◆診断
胸腰部椎間板ヘルニア
写真の様に第13胸椎から第2腰椎までの2か所で連続した圧迫病変を認めた。
通常、責任病変は1部位であるが、まれに2つの連続した部位で、発症することがある。
◆治療
椎間板ヘルニア片側椎弓切除術
まず、左写真の様に2つの連続した関節突起にアプローチします。
次に、右写真の様に骨を削り脊髄神経を露出します。
青色矢印は脱出物があった部位です。
黄色矢印は実際に取り除いた脱出物です。
白色矢印は圧迫が解除された脊髄神経です。
◆経過
術後、ほどなく改善を認めました。