症例報告

症例報告

【ご注意】以下のページには手術中の写真が含まれています。あらかじめご了承の上お進みいただけますようお願い申し上げます。

犬の精巣腫瘍/軟口蓋切除

2021.06.07
◆パグ 13歳8カ月 未去勢 7.8㎏
◆稟告 鼠径部の停留睾丸が、最近になり急に大きくなり疼痛を認める。

その後、精巣腫大は日ごとに急速に進み、同時に強い痛みを伴い食欲廃絶・起立困難に陥る。
患者は重度の軟口蓋過長症で、呼吸状態は良くなかったが、緊急手術を提案。

◆手術①
最初に軟口蓋切除術



◆手術②
精巣摘出

◆診断
壊死と化膿を伴う胚細胞・性索間質混合腫瘍(悪性度の判定は困難)

◆経過
術後、2日目には元気・食欲は改善。
いびきも完全に消失し、呼吸状態も安定。

◆予後
悪性度の判定は困難なため経過を見守りますが、今回の手術での完治を期待します。